SAP標準機能とクラウドで構築したFAX基盤で、送信時間を従来の10時間から30分に短縮。将来的には電子化によりさらなる効率化をめざす。
創業時より鉱山製錬で培った技術を元に、近年では金属リサイクルなど資源循環事業にも取り組むDOWAホールディングス株式会社(以下DOWAホールディングス)。基幹システムの見直しを機に、購買系のFAX送信システムを従来のPCソフトからクラウドサービスへと移行し、処理が集中する日には10時間以上もかかっていた送信時間を約30分にまで短縮した。自動化により、送り忘れ等の人的ミスがなくなる、業務負担が軽減されるといった効果も生じているという。「基幹システムを見直す際に、周辺機能も包括的に考える」「業務フローとシステムを相互に最適化する」「自社のリソースはコアな部分に集中し、それ以外の部分にはクラウド等のサービスを活用する」という、同社のノウハウが詰まった導入のプロセスを取材した。
概要
- 導入の背景 人的ミスのリスクに長時間におよぶ送信 システムの改善をはばむ「事情」とは?
- 導入の経緯 基幹リプレイスを機にFAX送信も見直し 信頼性、拡張性を評価しサービスを採用
- 導入の効果 10時間以上のFAX送信が20分に 送り忘れもなくなり、業務の負担を軽減
- 成功要因 基幹と周辺システムを同時に見直し 外部リソースを活用してコア業務に集中
お客様プロフィール
DOWAホールディングス株式会社
設 立:1884年9月18日
資本金:364億3,700万円
社員数:約5,800名
金属の生産から高付加価値製品の製造、さらには廃棄物処理・リサイクルに至る、独自の循環型事業を展開。その製品やサービスは、車や電子機器などの様々な最終製品を高い性能で支え、また資源循環や環境負荷の低減にも貢献している。
[URL] http://www.dowa.co.jp/